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夜まで待ちきれなくなったミナモはドルのところに行き、外の世界へ行く協力をさせた。
哀れにも、桃色の肌は傷だらけだった。
初めて見る地上は、予想よりも遥かに美しくてミナモは感嘆のため息をついた。
岩場に腰掛け、歌う。
一の姫から教えてもらった人間の恋歌。
歌が聴こえる。
とても綺麗な澄んだ歌声。
シリウスは引き寄せられるように聞こえてくる方向に向かう。
人魚がいた。
とても美しい人魚が。
腰まで伸びた黄金の髪が眩しく、白い肌に張りついていた。
紅い唇から奏でられる歌は、有名な恋の歌。
シリウスはもっと近くで聴きたくて、彼女に近づいた。
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