第二章 自由を欲する王子

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第二章 自由を欲する王子

ある国の王子は、皆に愛され、何不自由なく暮らしていました。 才に恵まれ、次期王にも選ばれ、美しい婚約者もいて、誰からも羨まれていました。 しかし王子はそんなもの欲しくありませんでした。 自由を欲していました。 王子としてではなく、本当の自分へ向けられる愛がなによりも欲しかったのです。
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