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人通りの少ない王宮でひそひそと話し声が聞こえた。
「またあの頭の悪い王がくだらぬ命令をしたようだな」
「ああもううんざりだよ」
王室の警備をしている兵たちがため息をつくかの様につぶやいていた。
この国ではへイルダムでは王は絶対の権力を持ち、代々王がこの国を守り、国民を先導していた。
誰もがこの国を誇りに思い平穏に暮らしていけるとおもっていた。
しかしその期待は裏切られるように即位した王は期待とは正反対のものだった。
現在即位した王プルーフは別名わがままなレイジーパーソンと密かに囁かれていた。その名のとおり怠けた王様プルーフは政治もろくに分からない、慕われていた先代も病で床につきプルーフを頼むと家来に託し意識が戻らない。
ほぼすべてにおいて実権を握ったプルーフは城をうろつき周り、挙句の果てに町に出かけては、遊びまわるという怠惰な生活を送っていた
家来たちはもちろんこのままではだめだと何度も試行錯誤した。しかしその策略も失敗し困り果てていた。
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