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「変身!」
前に突き出していたカードを反転させ、そのままバックルに装填した。
”カメンライド”
のコールがなり
バックルの両端を押し込み
”ユイ”
のコールで、俺は『けいおん!!』のキャラクター、『平沢 唯』に変身した。
「また、女の子が!?」
そしてそのまま、流れる様な動作で、ライドブッカーからカードを取り出し、バックルに装填した。
”アタックライド”
のコール後、間髪入れずに両端を押し込んだ。
”うんたん♪”
「行くぜ!」
「来るわよ!」
俺の攻撃に身構える二人。そして俺の左手にはどこから現れたのか、カスタネットが装備されていた。
「うんたん♪」
満面の笑みで、羞恥心をすて、全力で『うんたん♪』をした。
「「・・・・・・・・・」」
暫くの沈黙、遠坂は俺に軽蔑の眼差しを送ってくる。
見るなぁ、そんな目で俺を見るな!
「それは攻撃・・・なのか?」
「違う!」
士郎の苦笑混じりの質問を、全力で否定する。
「はぁ、なんか力抜けたわ・・・」
遠坂がへにゃんと地面に座り込む。
「へ?」
「もういいわ、あんたみたいなマヌケに全力戦闘しようとしたアタシが馬鹿だったわ」
「じゃあ!」
「すまないな、話をちゃんと聞いてやれなくて」
平沢唯に変身してよかったと心から思った。
「話を聞いてくれるのか?」
変身を解除した俺は二人に近づいた。
「まあ、話ぐらいは聞いてあげてもいいわよ」
「ありがとうございます!」
一時はどうなるかと思ったけど、まあなんとかなったし、結果オーライってことで。
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