第1章

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なんとか話を聞いてもらうことが出来た俺は、士郎の手料理をご馳走になっていた。 「かぁ~、うまい、うますぎるぜ」 「そうか?口に合ってよかったよ」 士郎は少し照れ臭そうに頭をかいていた。 「にしても、世界の崩壊ねぇ・・・」 頬杖をつきながらボソッと呟く遠坂。 「俺もよくわかんないんだよ、誰がなんのために世界を崩壊させようとしてるのか、とかな」 「まずそれが人為的なものかも怪しいところよね」 難しい顔で唸っていた俺たちを見て、士郎が言った。 「考えてても始まらない、世界が崩壊という運命を迎えるなら、その運命を変えるだけだ!」 おお・・・。やっぱり主人公だな、言うことが違う。 「そうだな、俺はそのために来たんだしな」 うんうんと頷く。 ――――― 衛宮邸外 「チッ・・・」 髪は金髪のオールバック、紅い瞳に、全身を金色の装甲で身を包んだ、あの英雄王が衛宮邸を恨めしそうに眺めていた。
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