43人が本棚に入れています
本棚に追加
なんとか話を聞いてもらうことが出来た俺は、士郎の手料理をご馳走になっていた。
「かぁ~、うまい、うますぎるぜ」
「そうか?口に合ってよかったよ」
士郎は少し照れ臭そうに頭をかいていた。
「にしても、世界の崩壊ねぇ・・・」
頬杖をつきながらボソッと呟く遠坂。
「俺もよくわかんないんだよ、誰がなんのために世界を崩壊させようとしてるのか、とかな」
「まずそれが人為的なものかも怪しいところよね」
難しい顔で唸っていた俺たちを見て、士郎が言った。
「考えてても始まらない、世界が崩壊という運命を迎えるなら、その運命を変えるだけだ!」
おお・・・。やっぱり主人公だな、言うことが違う。
「そうだな、俺はそのために来たんだしな」
うんうんと頷く。
―――――
衛宮邸外
「チッ・・・」
髪は金髪のオールバック、紅い瞳に、全身を金色の装甲で身を包んだ、あの英雄王が衛宮邸を恨めしそうに眺めていた。
最初のコメントを投稿しよう!