第1章

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「なあ、前原」 「優希でいいよ」 「そうか?じゃあ遠慮なく、優希!」 「なんだ?」 「俺と勝負してくれないか?」 急に何を言い出すかと思えば・・・。 「さっきはなんかごちゃごちゃしてたけどさ、優希が強いってことだけはわかったんだ」 「褒めても何もでないぞ?」 「確かに、姿が変わったりするのは不思議だと思ったわ・・・」 士郎の意見に遠坂も同意する。 「それで、俺がどれだけ強くなったのかを確かめたいんだ」 「俺なんかでいいのか?」 「ああ」 真剣な表情で頷く。 「わかった!そこまで言うなら相手になってやるぜ!」 俺は腕まくりをして気合いを入れる。 「じゃあ私は観戦してるわ」 ――――― 「士郎、準備はいいか?」 「ああ、いつでも来い!」 「変身!」 「トレース・オン!」 俺はディケイドに変身し、士郎は両手に剣を装備した。 「剣には剣だ」 ライドブッカーからカードを取り出し、バックルに装填する ”カメンライド” バックルの両端を押し込み ”マリア” のコールで、俺は『薔薇のマリア』の主人公『マリア・ローズ』に変身した。
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