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「なあ、前原」
「優希でいいよ」
「そうか?じゃあ遠慮なく、優希!」
「なんだ?」
「俺と勝負してくれないか?」
急に何を言い出すかと思えば・・・。
「さっきはなんかごちゃごちゃしてたけどさ、優希が強いってことだけはわかったんだ」
「褒めても何もでないぞ?」
「確かに、姿が変わったりするのは不思議だと思ったわ・・・」
士郎の意見に遠坂も同意する。
「それで、俺がどれだけ強くなったのかを確かめたいんだ」
「俺なんかでいいのか?」
「ああ」
真剣な表情で頷く。
「わかった!そこまで言うなら相手になってやるぜ!」
俺は腕まくりをして気合いを入れる。
「じゃあ私は観戦してるわ」
―――――
「士郎、準備はいいか?」
「ああ、いつでも来い!」
「変身!」
「トレース・オン!」
俺はディケイドに変身し、士郎は両手に剣を装備した。
「剣には剣だ」
ライドブッカーからカードを取り出し、バックルに装填する
”カメンライド”
バックルの両端を押し込み
”マリア”
のコールで、俺は『薔薇のマリア』の主人公『マリア・ローズ』に変身した。
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