第3章 おとぎ大学

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その後、俺とクレイナはコンビニで売っている安いパンを朝食にし、大学へと向かう為クレイナを公園に置いた。 スクル「とりあえず、俺は大学に行く」 クレイナ「…わかった…」 クレイナを段ボールの家に残した後、俺は書類に書いてある地図を頼りに大学へと向かった…。 スクル「えーっと…、こっちか…?」 途中で道に迷う俺は河川敷まで来てしまった。 スクル「河川敷に来てしまった…💧」 俺はしばらく歩くと、河川敷の川を寂しく眺める一匹の猫を見かけた。 よく見ると、その猫は長靴を履いていた。 スクル「あのぅ…、道を教えてくれませんか?」 長野「道?僕に言ってるの?」 スクル「はい」 長野「…道…、人生の道…。人生なんて、どうせ…💧」 スクル「え?人生…?」 この時、俺は郁紗から教えられたトラブル系のキャラのことを思い出した。 この長靴を履いた猫が…長野さんだということに気がついたのだ。 長野「僕、やっと受験に合格したのに…何でバイトでは上手くいかないの?💧 コンビニでは弁当と間違えてジュースを電子レンジに入れたり、レストランでは皿洗いで皿を割ったり、ミクドナルドではお釣りが千円なのに間違えて一万円渡したり…、そして…」 いろいろあったんだな…。 それにしても、ジュースを温めたり、お釣りに一万渡すなどのミスって凄いな…💧 長野「僕の人生なんて…、人生の道なんて…💧」 スクル「いや、その…大学の道を…💧」 長野「え?なんだ、大学のことか」 誰があなたの人生の道と言ったんだ?💧 俺は長野さんに連れられ、大学へ行った。 まさか、この人…じゃなくて、猫さんも一緒の大学とは…💧 長野「へぇー、郁紗君の知り合いだったんだね?」 スクル「はい、まあ…」 長野「郁紗君達、普通の人と変わってるでしょ?」 あなたも人のこと言えませんよ。 特に、クビになる理由が…💧
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