12人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらく歩くと、長野さんは立ち止まった。
長野「ここだよ」
スクル「ここ…ですか?」
大学に着いた俺達。
俺はその大学を見て、驚いた。
スクル「何だよ、ここ…?ひ、広い…」
長野「ここは僕達が通ってたおとぎ学園より…いや、普通の大学より数倍広い大学…。
ここが…君達が通う『おとぎ大学』だよ」
スクル「おとぎ…大学…」
ここが…今日から通う大学…。
まさか、この町にこんなにも広い大学があるとは…。
スクル「…って、あれ?長野さん、今『君達』って言いました?」
長野「え?そうだけど…違ったの?」
スクル「え?どういう…」
クレイナ「……」
後ろを振り向くと、クレイナが俺について来ていた。
スクル「……」
クレイナ「……」
スクル「…何でいるの…?」
クレイナ「…ついて来るなって言ってないから…」
俺とクレイナ、果たして…どっちがバカなのだろう…?
俺、ちゃんと言えば良かった💦
長野「天使みたいだけど、味方なの?」
スクル「大丈夫らしいですよ?なんでも、元々は郁紗に預けるみたいだったので」
長野「じゃあ、契約っていうのはしたの?」
スクル「契約?自分の心臓である武器を契約者に渡すんでしたね?」
長野「寿命とか取られるわけじゃないから、契約したらどうだい?」
スクル「…契約か…」
クレイナ「……」
スクル「考えておきます」
契約するのは構わないが、クレイナは俺よりもふさわしい契約者に会えるかもしれない。
今は何とも言えないが、少し考えた方がいいな…。
最初のコメントを投稿しよう!