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「ところで由美、まさかそれだけのためじゃないよな?」 「まあねぇ、ちょっとアンタのヒュロ貸して家の蔓燃やすから。」 「…シグマ二世じゃ駄目なのか?」 「火力が強すぎるから下手したら家が全焼するの。だから、オスのヒュロ君貸して。」 「何か奢れ」 「肉まん一週間食べ放題券。」 「良いぞ。ヒュロ、頑張ったら美味しいものが食えるぞ。」 そう言いながら頭を撫でてやった。 そして由美の家まで行き先程みたいに蔓を炭化させた。 「にしても、たった二年でこうなるなんて…どうかしてるよ。この植物。」 由美が炭化した蔓をスコップで叩きながらそう呟く。 「いや、たった二年でここまでにはならないぞ。多分、放射線だろうな。変に細胞異常起こして急成長するようになったんだろうな。」 「さすが将来植物学者だけあるね。そうだ今日夕食食べていく?ヒュロと遊びたいし。」 「まあ、良いぞ。」 そう言い、由美の家に上がった。
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