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サクラ王都都市閉鎖解除一週間後 俺は今森に来ている。 何故かと言うとあの希少種の心配だから。 言わずとも…リーフスネーク、フォレストスネークの自然蛇種だ。 取り敢えず、ヒュロは置いてきた。自然蛇種の天敵だから。 そんなことを考えていると近くの蔓がウネウネと動きだし俺の後ろから巻き付いてきた。 「リーフスネーク族か…ちょっとごめんな。」 そう言って巻き付いてきた一匹を捕まえた。 淡い薄緑の体頭に生えた一枚の葉っぱ。ピョコッと剥き出た二本の牙 「外見的変化は無しか…植物のみの細胞異常か。自然蛇種が大丈夫なら他の生物も大丈夫だな。」 しかし、それが甘い考えだと知ったのはそれから一ヶ月後の事だった。 さて、それより…こいつをどうしようか? 一匹だけ自然蛇の住みかから抜け出したのに未だに離れないでいるのが居た。
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