死亡フラグ?

3/17
前へ
/413ページ
次へ
今日も今日とて、いつもの朝が来た。 なんにも変わらない朝だ。 オレは学校へ行く準備をし、ランニングへ。 30分ほど走り、その後朝食。 薄っぺらい鞄を肩に背負い、玄関を出る。 「行ってきます……」 一応、習慣付けるため言ってはみるが勿論返事が来ることはない。 15分ほど歩くとオレが通ってる高校が見えてくる。 校門までたどり着くと、見慣れた顔があった。 「おはよ。なな」 オレより10cmほど背が低く、髪はポニーテール。 同い年のはずなのになぜか妹に見えてくる。 「あ!おはよケンちゃん」 コイツは星野なな。 オレの幼なじみだ。 5歳のときからよく遊んでおり、今でも頻繁に遊んでいる。 その話を友達にすると、嫉妬されるのはなぜだ? まぁ、コイツは結構整った顔立ちだしな。 そこそこモテていて、何人かの生徒にコクられたらしい。(全部ふっているが) 「一緒に教室までいこ?」 「あぁ」 並んで校門を通り過ぎ、玄関への階段をのぼるオレ達。 「毎朝毎朝ケンちゃんと会うよね?赤い糸でも繋がってるのかな?」 「腐れ縁だな。多分」 「もぉ……。ちょっとはロマンチックな考えは無いの?」 ある訳ねぇだろ。 気持ちわりぃ……。男のロマンチストなんて考えただけで吐き気がするよ。 ……ったく。 そんなくだらない会話をしていると教室に着いた。 オレとコイツは同じクラスのため、揃って教室のドアをくぐる。
/413ページ

最初のコメントを投稿しよう!

265人が本棚に入れています
本棚に追加