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なんか……見過ごせないっていうか……ね。たはは……。
軍服の男達がこちらに近づいてくる。
「何? この女? 俺達になんか文句でもあるわけ?」
4人の軍服のうちの一人……軍服Aが私を睨み付ける。
「てか、君……かわいいね~」
別の軍服の男……軍服Bが私の側に来て、肩を抱き寄せた。
「ひゃっ!? ちょっ!? 放してっ!!」
男の腕を振りほどこうと、身をよじってみたが、がっしりと捕まれびくともしない。
「そんな邪険にするなよ。俺といいことして、遊ぼ。俺、すっごいテクニシャンだからさぁ~、絶対損はさせないよ? むしろ惚れちゃうかもよ?」
軍服Bがニヤニヤしながら、私の顎に指を這わせる。
うわっ……。今、鳥肌がたった……。嫌だ……。気持ち悪い……。
「おい」
ホストの胸ぐらをつかんだままの軍服男が、イライラした口調で軍服Bに声をかけた。
「遊ぶのは、こっちが終わってからだ」
「あ? そんなひょろっちい男、お前らだけでも大丈夫だろ?」
軍服男がやれやれという感じでため息をついた。
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