サザンクロス~情報屋とコウノトリ Vol.2~

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なんか……見過ごせないっていうか……ね。たはは……。 軍服の男達がこちらに近づいてくる。 「何? この女? 俺達になんか文句でもあるわけ?」 4人の軍服のうちの一人……軍服Aが私を睨み付ける。 「てか、君……かわいいね~」 別の軍服の男……軍服Bが私の側に来て、肩を抱き寄せた。 「ひゃっ!? ちょっ!? 放してっ!!」 男の腕を振りほどこうと、身をよじってみたが、がっしりと捕まれびくともしない。 「そんな邪険にするなよ。俺といいことして、遊ぼ。俺、すっごいテクニシャンだからさぁ~、絶対損はさせないよ? むしろ惚れちゃうかもよ?」 軍服Bがニヤニヤしながら、私の顎に指を這わせる。 うわっ……。今、鳥肌がたった……。嫌だ……。気持ち悪い……。 「おい」 ホストの胸ぐらをつかんだままの軍服男が、イライラした口調で軍服Bに声をかけた。 「遊ぶのは、こっちが終わってからだ」 「あ? そんなひょろっちい男、お前らだけでも大丈夫だろ?」  軍服男がやれやれという感じでため息をついた。
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