サザンクロス~情報屋とコウノトリ Vol.2~

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軍服Bが、更に強く肩を抱き寄せる。 「じゃ、俺達は場所変えていいことしようか」 軍服Bが、私を別の場所に連れて行こうとする。 ……っ! 冗談じゃない!! 「いい加減に……離れろぉっ!!」 軍服Bのみぞおちに肘鉄を食らわせる。 「ぐはっ!!」 軍服Bがぐらりとよろめいた隙に、手首をひねりあげ、足払いをかけながら、襟首を後ろに引っ張った。 軍服Bが、仰向けに倒れ、苦しそうに呻く。 「てめえっ!!」 様子を見ていた軍服Aが、かかってきた。 すとんと腰を落とし、体全体をひねりながら、喉元に掌底をたたきこむ。 「かふっ!!」 軍服Aが激しく咳き込みながら、倒れた。 ……ふん! 私だって、だてにエムやトトから護身術習ってるわけじゃないんだからねっ! もと特殊諜報部員直伝の技をなめんなよ。       ……って、えばってる場合か!! 私っ!! 今ので、残り3人の標的が私に移ったぞ!! うわっ! 3人ともものすごい顔でジリジリよってきてる。 ヤバイ……。
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