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こいつ……すごいかも。
私の視線に気付いたホストがニコッと笑う。
「惚れた?」
「惚れるかぁっ!!」
盛大に突っ込む。
「てか、保護者さんよ。この子に当たったらどうすんの? ちったぁ考えろや」
「そんなヘマしねぇよ!!」
トトの手刀がホストに襲い掛かる。
「のわっ!!」
寸前のところをホストが避ける。
「ちょっ、ちょっと待って!! トトっ!! 落ち着いてっ!!」
「……うるせぇ。お嬢は黙ってろ」
ドスがきいてるとしか言いようのない、マックス低音ボイス。
ヤバイ……。
トトのやつ……カンペキにキレてる。
「あちゃ~」
ホストが頭を掻きながら、トトを見る。
「保護者さん……キレちゃったみたい。どうしよっか?」
「あんたのせいでしょうがっ!! あんたのっ!!」
にへらっと他人事のように笑うホストに怒鳴り返す。
でも、このままじゃホントにまずい。絶対にどちらかが……いや、どちらも血を見ることになる。
なんとか、トトを落ち着かせなくっちゃ……。
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