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「トトっ!!」
トトが呻く。背中に少し鎖が当たったようだ。
「ってめぇ……! お嬢に当たったらどうするんだ?」
「そんなヘマしねぇよ」
トトがさっき言ったことをそのまま返すホスト。
「……お嬢、ちょっと下がっててくれ」
トトがぐいっと私を後ろに押す。
「トトっ!!」
「おっ。やっと放す気になったか……」
ホストが鎖を両手でかまえ直す。
「……けりつける」
トトが静かに殺気立ちながら言い放つ。
「トトっ!! もうやめてっ!!」
必死で腕にしがみ付くが、簡単に振り払われた。
「……これは、あの男と俺の問題だ。お嬢は口を挟むな」
ゆっくりとホストの方に向き直るトト。ホストも再び臨戦態勢に入る。
「…………げんに」
「あ?」
「いい加減にしろおぉっ!!!!」
今度は私がキレました。
そのまま、トトの頭にチョップを食らわす。
「いってぇっー!! 何すんだっ!!」
「ステータス異常の解除だっ!!」
トトに怒鳴り返す。
そのまま、ホストに近づき同じものを食らわす。
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