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「ちょっ……! 俺の名前はアルファードっ!! てつおって言うな!!」
「それは、源氏名でしょうが。いいじゃない? てつお? 可愛くってあたし好きよ?」
「いくねぇよっ!! だいたいあんたのネーミングセンスで言われても、説得力なさすぎなんだよっ! あんた、オッサンの頃からネーミングセンスなさすぎ……」
「誰がオッサンじゃぁっ!!!」
ごいーんっ!!
アルファード、ことてつおが言い終わらないうちに、再びグリンダの拳骨が頭上に落ちた。
同時にてつおも落ちた。
頭から白い煙を出しながら無言で呻いてる。
「ふんっ。口は災いのもと。自業自得だな」
頭を押さえながら、トトが悪態をついた。
「あんたもっ!! ちょっとは反省なさいっ!!」
グリンダがトトに怒鳴る。
「俺の方が被害者ですよ!? グリンダさんっ!? 俺はお嬢を助けようとして……」
「そんで、理性が飛んだんでしょっ!? このお嬢バカっ!!」
今度はトトがぐっと言葉を飲みこむ。
「……ったく。お子さまなんだから。ちょっとは大人になりなさい!!」
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