サザンクロス~情報屋とコウノトリ Vol.2~

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「そんな謝り方があるか!?」 ごいんっ!! ごいんっ!! 案の定、グリンダの鉄拳制裁が下りました。 都合3回づつゲンコ張られた二人のHP残量は、お互いに1まで減って呻いてる。 「……ったく。手間かけさせんじゃないよ!」 グリンダがくるりと振り返り、呆然としている軍服達と派手な女性に向き直った。 「……というわけで、あんた達も引き上げてくれないかしら?」 「なっ……! 何が“というわけで”なんだっ!!」 「この子達は、あたしのかわいい弟や妹みたいなもんでね。あたしに免じて、お引き取り下さいって言ってんの」 「そんな馬鹿なこと聞けるか! 俺達“フェンリル”を舐めたらどうなるか……」 「“フェンリル”……ね」 グリンダがふっと笑う。 「階級と所属、IDコードは?」 「……なんだと?」 「階級と所属とIDコードを言えって言ってんの」 グリンダが軍服達を睨み付ける。 「……あそこはね、それはそれは厳しく区分されてるのよ。適正と能力別にね。そのための階級と所属とIDコード。フェンリル部隊所属なら、即答できるはずだけど」
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