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「そんな謝り方があるか!?」
ごいんっ!! ごいんっ!!
案の定、グリンダの鉄拳制裁が下りました。
都合3回づつゲンコ張られた二人のHP残量は、お互いに1まで減って呻いてる。
「……ったく。手間かけさせんじゃないよ!」
グリンダがくるりと振り返り、呆然としている軍服達と派手な女性に向き直った。
「……というわけで、あんた達も引き上げてくれないかしら?」
「なっ……! 何が“というわけで”なんだっ!!」
「この子達は、あたしのかわいい弟や妹みたいなもんでね。あたしに免じて、お引き取り下さいって言ってんの」
「そんな馬鹿なこと聞けるか! 俺達“フェンリル”を舐めたらどうなるか……」
「“フェンリル”……ね」
グリンダがふっと笑う。
「階級と所属、IDコードは?」
「……なんだと?」
「階級と所属とIDコードを言えって言ってんの」
グリンダが軍服達を睨み付ける。
「……あそこはね、それはそれは厳しく区分されてるのよ。適正と能力別にね。そのための階級と所属とIDコード。フェンリル部隊所属なら、即答できるはずだけど」
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