サザンクロス~情報屋とコウノトリ Vol.2~

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軍服達が返答に詰まる。 明らかに動揺している。 「リサーチ不足ね。あんた達。カタるんならお勉強は必須よ」 ニコニコと軍服達に笑いかける。 「同じ軍人のようだけど……自分の仕事先の詳細くらいちゃんと知っときなさい。……さっ。わかったら早いところお引き取り下さいな。“フェンリル”の大将には黙っといてあげるから」 それでも動こうとしない軍服達に、グリンダが笑みを消す。 「俺が本格的に怒る前に……消えろ」 冷たく凍えるような“男”の声。 「“フェンリル”の大将は性格がきつい。ばれたら、ただじゃすまない。今なら、俺も慈悲で黙っといてやる。だから消えろ!」 グリンダの剣幕と迫力に軍服達が気圧される。 「……ちっ! 行くぞっ! お前らっ!」 リーダー格の軍服が声をかける。 軍服達はぞろぞろと引き上げていった。 それと同時にギャラリー達も三々五々散って行った。 「ふ~ん。やっぱアイツらカタりだったのね」 復活したてつおが、頭をさすりながら、軍服達を見送っていた。
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