サザンクロス~情報屋とコウノトリ Vol.2~

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「それより……あのさ……ごめんなさいっ! トトっ!」 トトに向かって、ガバッと頭を下げる。 「急になんですか? お嬢?」 「動くなって言われてたのに、勝手に動いて、大騒ぎになって、トトにたくさん迷惑かけたから……だから……ごめんなさいっ!」 ちゃんと謝んなきゃダメだ。だって、あれはやっぱり私が悪いんだし……。 「ああ……。ん……まぁ、その……俺もちょっと大人気なかったなって……まぁ……そう思ってるんで……その……気にしないでください」 照れくさそうに、反対側を見ながら、トトが私の頭をくしゃくしゃと撫でた。 「ちょっ……! トト……! 髪の毛、ぐしゃぐしゃにしないでっ!!」 「あはは。すいません」 笑いながら、言うな! ……でも、良かった。いつものトトに戻ってくれて。 今度は、グリンダの方に向き直る。 「それから……グリンダさんも。助けてくれてありがとうございました」 グリンダが、私を見ながら、うんうんと頷いた。 「もぉ~。ホントにあんたって、素直で可愛いんだから。……誰かさんとは大違い」
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