1279人が本棚に入れています
本棚に追加
「そのまんま! 見たまんま! どういうことですか!? もっとひねりましょうよっ!?」
トトが、ガクガクとコウノトリの肩(?)を揺さ振った。
「……いや……ちょっと待て。そこかいっ!? そこに突っ込むんかいっ!?」
「そこしかないでしょうっ!? 俺、なんか許せないんですよっ!! そういうひねりのないのっ!!」
「お前はお笑い芸人かっ! てか、俺様に言うなっ!! 名付け親は姐さんやっ!」
「グリンダさん?」
「そやっ!」
……ネーミングセンスがないにも程があるわよ。……グリンダお姉さま。
私達の言いたいことが、なんとなくわかったのか、グリンダが反論した。
「だってこの子ったら、あたしがつける名前にことごとく却下をくだすんですもの」
不満そうに、グリンダが口をとがらせる。
「当たり前っすわ! “綺羅星スター”だの“愛羅武勇次”だの姐さんがむちゃくちゃすぎな名前をつけようとするからやろ!?」
「名前忘れたから、好きに呼んでいいって言ったクセに」
「好き放題にも程があるっちゅうねんっ!!」
最初のコメントを投稿しよう!