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「それでコウノトリかよ……」
トトがぼそっと呟いた。
「やっぱり、愛羅武勇次がよかったわよね~?」
……私に同意を求めないで下さい。グリンダお姉さま。
それより……。
じ~っとコウノトリを見つめる。
「ん? なんやねん?」
「ねえ? さわってもいい?」
「…………は?」
コウノトリがぽかーんとする。
「私、コウノトリってさわったことないから、さわってみたいな~って思って……さわってもいい?」
「何を言うとんねんっ!? この小娘はっ!?」
「ダメ?」
首をかしげながら、コウノトリを覗きこむ。
「なんや!? そのポーズは!? 計算ま〇ちゃんかっ!? お前はっ!?」
「ダメ?」
もういっちょ押してみる。
「……ちょっとだけなら……ええで」
「結局、押し負けてるじゃないですか……」
トトが静かに突っ込む。
「やった!!……うわぁ~思ったよりモフモフしてる~。あっ! ここんとこはフカフカだ~」
コウノトリを撫でまわす。
「ふ、ふんっ! こっち側の方が肌触りがええで」
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