サザンクロス~情報屋とコウノトリ Vol.3~

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「それでコウノトリかよ……」 トトがぼそっと呟いた。 「やっぱり、愛羅武勇次がよかったわよね~?」 ……私に同意を求めないで下さい。グリンダお姉さま。 それより……。 じ~っとコウノトリを見つめる。 「ん? なんやねん?」 「ねえ? さわってもいい?」 「…………は?」 コウノトリがぽかーんとする。 「私、コウノトリってさわったことないから、さわってみたいな~って思って……さわってもいい?」 「何を言うとんねんっ!? この小娘はっ!?」 「ダメ?」 首をかしげながら、コウノトリを覗きこむ。 「なんや!? そのポーズは!? 計算ま〇ちゃんかっ!? お前はっ!?」 「ダメ?」 もういっちょ押してみる。 「……ちょっとだけなら……ええで」 「結局、押し負けてるじゃないですか……」 トトが静かに突っ込む。 「やった!!……うわぁ~思ったよりモフモフしてる~。あっ! ここんとこはフカフカだ~」 コウノトリを撫でまわす。 「ふ、ふんっ! こっち側の方が肌触りがええで」
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