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「な、何言ってんのよ!? 私にそんな大それた力なんてあるわけないじゃない!?」
それは買いかぶりすぎだよ。コウノトリさん!
「そぉかぁ? 俺様は初めて会った時、ピーンときたけどな。こいつらは何かやらかしてくれるってな」
「何をやらかすっての!? 何を!?」
「……大概のもんはな、俺ら“マンチキン”に会った時……どっか引いてんねん。関わりたくないって思ってるのがバレバレやねん」
コウノトリが寂しそうに、呟く。
「だけど、お前らは違った。やれひねりがないだの触らせろだの……初見でフリーダムすぎるっちゅうねん」
「……ごめん」
何故か素直に謝ってしまう。
「褒めてんねや。あんな風に初見で偏見なく接してくれんのは、姐さん含めてごくわずかしかおらんかったからな」
「グリンダさん?」
「そうや。姐さんだって、お前らのこと買ってんねんで? 世界を動かすのは、あの子達みたいな若者の力だ!……って」
コウノトリがグリンダの口調を真似しながら、熱っぽく語る。
「迷惑ですね」
それまで黙って聞いていたトトが、突然口を挟んだ。
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