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バッリーンっ!!!
ものすごい音と同時に、窓ガラスが割れ、男が投げ出されてきた。
「ちょっ……!? 何が起こっとるんや!?」
焦り気味なコウノトリの叫びに呼応するように、今度は勢いよく扉が開いた。
出て来たのは、ものすご~くガラの悪そうな男が3人。
モヒカン頭に顔にマスク。腕にタトゥーで服にはトゲトゲ。手には鉄パイプだの金属バットだの。
見た目で判断するのはいけないけれど、見た目で判断します。
これは、どう見たって良い人達に見えない。
そして、その3人を威嚇するように、ゆっくりと一人の男が家から出て来た。
「帰れ」
冷たく放つ一言。
手には抜き身の刀。白衣に縁なしのメガネ。
なんだろう……? 一個一個のパーツは萌えパーツなのに、全部が被るとすごく危ない人に見える……。
「もう一度言う。帰れ」
その言葉と同時に、鉄パイプを持った男が白衣の男に襲いかかる。
だが、白衣の男は難なく躱し、手にした刀を逆刃に持ちかえ、そのまま鉄パイプの男の腹に叩きこんだ。
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