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「そんなことより、ドロシーの方がパパは心配だよ。大丈夫かい?」
言いながら、義父さんが抱きついてきた。
「~~~~~~っ。……クソオヤジ。本の角でおもいっきり殴りやがりましたね」
トトが後頭部をさすりながら、義父さんを睨み付ける。
「ちっ。復活早ぇな」
「やかましい。打ち所が悪くて、死んだらどーするんですか? このクソオヤジ」
「……けっ。お前がそんなタマかよ。このバカ息子」
「……あははははは。……殺意がわくなぁ~。て、ゆーか……」
トトが私から“ベリッ”という感じで、義父さんを引き剥がす。
「いつまでも、俺のお嬢に引っ付いてるんじゃねえよ」
そのまま、トトに抱きすくめられる。
「あっ! てめえっ! 何しやがるっ! つか、てめえこそどさくさ紛れしてんじゃねえ! 俺の娘から離れろっ!」
「断る」
「なんだと!? このバカ息子バカ息子バカ息子っ!!」
「クソオヤジクソオヤジクソオヤジッ!!」
……なんか“バカって言う奴、バーカ”みたいになってきた。……ガキですか!? あんたらは!?
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