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二人に突っ込んでやろうと、口を開きかけたとき……
バコバコーンッ!!!
再び、二人の頭からすごい音。
「この忙しいときに、何を遊んでるんですか? このバカ親子」
ファイルをもった、ナイスバディの美女が、二人を冷ややかに見下ろしている。
「エムッ!!」
義父さんの助手、エムだった。
「おはようございます。ドロシー様」
何事もなかったように、エムが挨拶をする。
「~~~~~~~~っ。二回目かよ」
トトが呻く。
「~~~~~~~~っ。なんで俺まで」
義父さんも呻く。
「ヘンリー様。“軍”より依頼が来ています。至急、仕事に戻りなさい」
「おいおいおいおいっ! 命令かよっ! つか、普通に話を進めるなっ! 頭、めちゃくちゃ痛ぇし、角で殴るかって話だし、おかしいだろう!? いろいろ!?」
義父さん、ツッコミが追い付いてません。
「時間短縮のためです」
そして、エム。それ答えになってない。
「ドロシー様。お騒がせして申し訳ありませんでした。ヘンリー様は即、回収しますので」
「回収って……。モノかよっ!? 俺は!?」
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