これがプロローグ?

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表向き、私がこの旅のリーダーではあるが、実際のリーダーはトト。 なので、トトには全員頭が上がらないことが多い。 そんな彼を私達(主に私とアル)はこっそり“影番”と呼んでいる……。 着替えを終え、髪をまとめて、銃をスカートの下に隠してあるホルダーに差し込み部屋から出た。 リビングの前で、レオンに会った。 籠いっぱいの野菜を抱えている。どうやら、農場の仕事を手伝ってたらしい。 「おはよう。レオン」 「……おはよう。ドロシー」 ぼそっとレオンがつぶやく。 「農場のお手伝いしてたの?」 籠の野菜を見ながら、レオンにそう話しかけた。 「……ああ。泊めてもらった礼になにかしたいって言ったから」 「……ごめん。私、思っきり寝てた」 しかも、トトに叩き起こされるというオマケつき。 「……いい。ドロシー、疲れてたんだろう」 ……嗚呼、レオンは優しい。誰かさんと違って。 「……ドロシー」 レオンが近づいてきた。体格の良い彼が近くにいると、威圧感がある。 「な、何?」 レオンは私をじ〰っと見て、ふっと笑った。 「…………いい」 ………………は?
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