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「俺の責任!? いやいやいやいやっ!! バカ息子、お前にも責任はあるぞ!? お前、俺の護衛だろう!?」
「俺は基本、お嬢のボディーガードですから。あんたはついでに守ってるだけですから。だから極力自分のことは自分でして下さいと、前にも言ったはずですが」
「ぐわぁ~! 可愛くねぇ~! フィエロッ!! お前の息子はホント!! 可愛くねぇっ!!!」
義父さんがあさっての方向に叫ぶ。
「あんたに可愛いとか言われても、嬉しくないですから」
「ぎゃーっ!! ますます可愛げのないっ!!……つーか」
今度は、義父さんが“べりっ”とトトから私を引き剥がす。
「お前は、ちょっと俺の娘に引っ付きすぎ! 離れろっ!!」
「あんたこそ、俺のお嬢に引っ付きすぎ! つか、あんたみたいに隙だらけの男がお嬢の側にいるとか俺は許しませんから」
べりっ。
「けっ。俺だって満足に護衛できない男が俺の娘に近づくとか許しませんからっ!!」
べりっ。
…………ああ、また“バカっていうやつバーカ”になってきた。
あの、二人とも患者さんもいるわけだし、あんまりヒートアップしてると、そのうち……
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