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彼はそれだけ言うと、のっさのっさと向こうに行ってしまった。
……ちょっ、い、今の何!? 不明すぎる! てか、レオンっ!! 前から思ってたけど、あんたは不明な言動が多すぎだっ!!!
“レオン”
――もと凄腕の傭兵……だったらしい。とある任務中に致命的なミスを犯し、彼のいた隊は全滅(レオン談)彼1人が生き残り、自責の念にかられて自暴自棄になってるところに、私達と出会い、紆余曲折の末、一緒に旅をすることになった(アル曰く“でっけぇ犬がなついたみてぇ”)
過去のせいなのか、生来の性格なのか(多分後者)恐ろしく無口で、必要なこと以外あまり喋らない。だからなのか、彼の言動は少し様子がおかしいことが多く、場を氷りつかせることも多い。別名“現場空気クラッシャー”
……もしかしたら、ものすごい天然なだけかもしれないんだけど。
……なんか、今ので少し疲れた気がする。気のせい?
「ドッロッシィちゅわぁ~ん」
ガシッ!!
背後からスゴい勢いで抱きつかれた。
「うわっ!?」
「オッハロー」
ア、アルッ!! アルファード!?
「ちょっ、ちょっとっ!? アルッ!! どこ触ってんの!?」
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