閑話休題~その2~

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心なしかヘンリーの腰が引いている。 「……多分、私はあなたに惚れてるんだと思います」 「突然何言ってんの!? この子は!?」 ヘンリーが“ずるっ”と滑った。 「惚れてるから……私はあなたについて行きます」 ヘンリーが大げさにため息をつく。 「……止めても、無駄なんだろうな」 「無駄です」 「……後悔するなよ? 俺はお前を幸せになんてしてやれないぞ?」 「覚悟はできてます。それに……戦場では、自分の幸せは二の次です。戦場で自分の幸せを求めれば、余計な血が流れますから」 「戦場……ね。まぁ、あながち外れでもないかもな」 そう。これからすることは“オズ”に反旗を翻すことに等しいのだから……。 ヘンリーは、エムの頭をぽんっとやった。 「……これからもよろしくな。監視員さん?」 「……はい」 エムは笑顔でそう答えた……。
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