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「何が？」
「何がって……。それは、これからのストーリーに大きく関わってくる（予定の）伏線的リーサル・ウェポンやないかいっ！？ 今使うんかいって話やっ！？」
「使うわよ。今使うわよって話だわよ」
ガチっと撃鉄を起こす音。
「こらこらこらっ！ まてこらっ！！ 短気はあかんっ！！ つか、おまえらもぼやっと見てんと、こいつを止めいっ！！」
コウノトリは天幕の入り口に陣取っている二人の男に助けを求めた。
「……止めいっ、つったってなぁ……」
左側にいるホスト風の男が気のない返事をする。
「自業自得だな」
右側にいる男が、眼鏡を掛け直しながらスパッと言い切る。
「それに俺、寝起きのキレちゃってるドロシーちゃんは、そっとしときたい。つか、ぶっちゃけ怖い」
「君子危うきに近よらず……だ」
「ぎゃーっ！！ 薄情モンっ！！ 役立たずーっ！！」
顔（？）に縦線を入れながらコウノトリが絶叫した。
「あれ？」
天幕の入り口から、のほんとしたさわやかボイスが聞こえてきた。
「グリンダさんとこのパシリのコウノさんじゃないですか？」
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