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「……ツンツンメガネはやめろ」
「ほいっ。これや」
コウノトリは先生を軽くスルーしながら、首にかけてある包みから、CDロムと再生機を取り出した。
「グリンダじょ~ほ~」
…………。
なんなの?
その青いネコロボみたいな口調は……。
「なんや、なんや。ノリ悪いなぁ~。君ら」
私達が黙ってると、コウノトリが不満そうに突っ込んだ。
「ここはお前らがツッコミ入れるところやろ? お前は青のネコロボかいっ!! って」
……自分で突っ込んでるし。
「……いいから。……先に進めろ」
先生が静かに殺気立つ。
「……あい」
コウノトリが殺気に押されて変な返事をし、CDを再生機にかけた。
機動音をたてながら、CDが再生される。
全員かたずを飲んで見守る中、フォログラフィが写しだされた。
金髪の派手な美女が、微笑んでいる。
――情報屋のグリンダ。
私達の数少ない、そして心強い味方。
……なんだけど。
『ちょりーんすっ! あなたの隣のアイドル、グリンダお姉さんだぉ!』
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