1279人が本棚に入れています
本棚に追加
「な……ななな、何すんねんっ!?!?」
「……ツッコミだ」
抜き身の刀をコウノトリに向けながら、先生が冷たく言い放った。
「いや、今のツッコミちゃうやろ!?“ぶぉん”言うたで!?」
「やかましい。そこを動くな。ボケに対してはツッコミで返す。覚悟しろ」
「いや、なんか全体的に言ってることがおかしいで!? 先生!?」
コウノトリが、ずささっと後退った時……
じゃらり
鎖を引きずるような音。
アルが腰に巻き付けていたチェーンを構える音だった。
「ちっ、ちょっと!? アッちゃんまで何してんの!?」
「ツッコミその2」
「だから、それツッコミちゃうやん!? ガチのチェーンウイップってやつやん!?」
更に後退るコウノトリ。
ガチッ。ジャキッ。
「今度はなんやねん!?」
「ツッコミその3」
言うが早いか、トトがコウノトリに銃を打ち込んだ。
「ぎゃーっ!!!」
コウノトリが素早く避けた瞬間……
派手な音と共に、岩に穴が開いた。
「うおぉいっ!! これ、マジでシャレにならんぞ!? お前!?!?」
最初のコメントを投稿しよう!