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「川村~。岩下知らないか?」
担任の市原に聞かれて、眉間に皺を寄せて俺は言った。
「は?何で俺に聞くんすか~。知らないっすよ。」
「なんやかんやで、お前等一緒に居るだろうが。」
「気持ち悪い言い方しないでください。あいつが勝手に来るんですよ。」
「気に入ってんだなぁ。」
ニヤニヤしながら言う担任を睨み。溜息をついて聞く。
「部活だと思います。軽音部に行く前に渡しておきますよ。はい。」
と、右手を出す。
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