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「あれ?奏太。お前、部活出ないの?」 軽音部室の前を、横切った俺に声を掛けたのは。同じ部でドラムを担当していた、隣のクラスの“安野勝彦”だった。 「担任に用事頼まれたんだよ。」 封筒をヒラヒラ動かしながら言う。 「ふうん。早く来いよ?」 「おう。」 俺は笑うと、勢い良く走った。―体育館へと。
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