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「昨日の追い出し会…不満そうだったもんなぁ。でも、岩下まで来ないなんて。」
「え。岩下がどうかしました?」
先輩の言葉に引っ掛かり、声音が変わった。
「三年の追い出し会で、一年で唯一。あいつ出したんだよ。不満そうな表情の奴ら多かったけど。ほら、あいつタッパあるし。技術もあるからさ?」
ドクンッと心臓が高鳴った。
「―先輩。あいつ拉致られた訳じゃ…。」
先輩の顔が、青くなる。
俺は先輩と目を合わせた瞬間、走った。
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