物語はここから

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そう……私は教室の自分の机で寝ていたはずだ。 なのに……ここは……………どこだろう…? どこかの教室っぽくはある。 だけど…何か違和感を感じる。 杏奈「あ……っ」 思わず声が出た。 違和感の原因を見つけてしまった。 杏奈「…逆さま……?」 この部屋は、全てを鏡に映したように、何もかもが反対向きだ。 壁に貼られたポスターの文字も、黒板に書かれた落書きも……全部逆さま。 杏奈「………あれ…?」 しばらく唖然としていたけど、ふと自分の上履きに目をやって驚いた。 上履きの名前は反転していない。 髪の分け目も、腕時計の文字盤も…私だけ反転していないのだ。 さらに唖然としていると、背後から声が聞こえた。 ???「おはよう、アリス」
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