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杏奈「……!!?」
私は驚いて勢い良く振り返った。
その拍子で少しよろめいたが、その姿をしっかりと捕らえることができた。
???「おはよう、アリス」
そいつはさっきと同じように、どこかのんびりとしたような口調で同じ言葉を繰り返した。
杏奈「……ア…アリス……?何のこと??
あなた…………誰?」
そいつの顔は窓からの光による逆光でよく見えない。
異様な者であることはハッキリと分かった。
???「アリスは君だよ?
迎えに来たよ……僕らのアリス」
………まて、質問の答えになってない……意味が分からない…。
『迎えに来た』って…どういうこと…?
???「アリス…?」
突然呼ばれて驚いた。
が、質問をもう一度投げかけた。
杏奈「私はアリスじゃないよ。私はアンナ!!
それに……あなたは誰なの…?」
???「……チェシャ猫だよ。」
……………猫?
猫ってあの動物の猫のことなのかな…?
猫「アリス、行こう。」
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