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アリス「白…ウサギ…」 ポタポタと、私の涙は絶え間なく床に落ちた。 猫「悲しいね…アリスは白ウサギが大好きだったから。」 大好き……だった…? チェシャ猫は何を言っているんだろう…。 私は白ウサギなんて知らないよ? でも…どうして私は泣いてるの?? 猫「アリスは国を閉ざしてしまったから…覚えてないんだね。 白ウサギはアリスの傍に…。 アリスを孤独から救うために。」 アリス「国を閉ざした?私が?? どうして……? それに…孤独から救うためって…?」 猫「周囲はアリスの国を認めなかったから…アリスはいつの間にか心から国を追い出してしまったんだね…。 白ウサギはそんなアリスを助けようとしたんだよ。」 アリス「……私に……………。」 そこで言葉に詰まった。 言ってしまったら、何かを思い出してしまいそうで…。 猫「……なんだい、アリス?」 アリス「私に…白ウサギを救える…?」
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