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俺は今年から桜丘高校に通うことになった高校1年生の桜井慎一(さくらい しんいち)
今までに何人かと付き合ってきたが、どれも自分に合わず速別れてしまう。
だが唯一、自分に合って自分のことを一番に理解してくれる彼女がいた
だが彼女は、もう居ない
それは丁度一年前の春
俺は唯一本気で愛した彼女を目の前で失ったのだ
「慎一!!起きて!!学校に遅刻しちゃうよ」
爆睡中の俺の耳元で叫ぶ女性
そう、この女性こそが俺の彼女の関城香(せきじょう かおり)付き合って二年である
毎朝迎えに来てくれる
「ほわぁ~、おはよう」
「なにのんきな事言ってんの!今日は始業式だよ!?」
そんな俺に怒鳴る彼女
「ん?あー!忘れてた!何でもっと早く起こしてくれないんだよ」
ワガママを言いながら慌てて起き上がり支度をする俺であった
「まったく、もう10分も前から起こしてるんですけど?」
呆れた顔の彼女
「すいません」
俺は直ぐに支度を終えた
「行ってきま~す」
そしてドタバタしながらも彼女と家を飛び出し学校へ向かった。
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