第2章  水晶占  

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 先輩がやってくる当日、あたしは放課後、教室で待っていた。   「文芸部」  のスギコが、ちょっと浮かれた感じで、迎えにきた。 「イケメン?」  まずあたしは、 「と~ぜん」  訊(き)くべきことを訊いた。 「さて?」  スギコが首をかしげた。 「ま、75点ね」  点数の辛いスギコが、そういうのだから、 「まあまあ合格点」  って、とこだろうな、と思いながら図書室にはいった。   「文芸部」   の部室は、図書室の「読書ルーム」なんだ。    放課後、そこで「文学談義」なんかを「交わして」いる。  たまに、 「あたし」  もそこに、加わることもある。     部屋に入ると、 「なんと!」  文芸部全員、10名以上の部員が勢ぞろいしていた。
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