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先輩がやってくる当日、あたしは放課後、教室で待っていた。
「文芸部」
のスギコが、ちょっと浮かれた感じで、迎えにきた。
「イケメン?」
まずあたしは、
「と~ぜん」
訊(き)くべきことを訊いた。
「さて?」
スギコが首をかしげた。
「ま、75点ね」
点数の辛いスギコが、そういうのだから、
「まあまあ合格点」
って、とこだろうな、と思いながら図書室にはいった。
「文芸部」
の部室は、図書室の「読書ルーム」なんだ。
放課後、そこで「文学談義」なんかを「交わして」いる。
たまに、
「あたし」
もそこに、加わることもある。
部屋に入ると、
「なんと!」
文芸部全員、10名以上の部員が勢ぞろいしていた。
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