第2章  水晶占  

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「大学院進学を周囲から進められているけど、大学出たら 『自分でソフト開発の会社』  を、興してみたいとも、思ってもいるんだ」  先輩も、「あっさりした口調」で、答えた。 「それをアッキー先生に占ってもらおうと思ったんだ」 「叔父が、『龍平プロ』を興すときに、『あたしにクリスタル』をプレゼントして運を観てもらった、って、ブログに書きましたもんね」 「うん。それも読んだよ」  それから、ちょっとだけ、頭を下げた。 「ありがとう」  そう言ってから、 「本当は個人からの依頼は受けない『ルール』なんだろう。  コネが利用できて、それだけでも、『幸運』だよ」      クリスタルを見つめる先輩の目には、真剣な光がこもっていた。   
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