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「大学生でも有名人?」
という「スギコの言葉」に、
「はぐらかす」
つもりで、まともに反応したのは、いってみれば「ワナ」に見事に「かかった」ようなものだ。
「なんかこの頃、ヘンよね~。預言者に恋は、大敵だっていうわよねえ」
と、小柄なスギコがあたしを見上げた。
「アッキーの、
『クリスタル・ゲイジング』
『しばらく(休載)』って、ホームページにも出てたし」
あたしはなるべく平静を
「装(よそお)った」
けれど、
小説の主人公の『裏の心』まで、
「分析する」
彼女にとても隠せるものではない。
スギコは、「クリスチャン」で、毎週、日曜日には「教会」にいっている。
「クリスチャン」
って、「やわらかい」イメージだったんだけれど・・・
スギコに、
「神様は、『人に優しく』って、おしえなかった?」
って言ったら、
「天使の顔も持ってるよ」
そう言ってから、
「悪魔の心も同時に」
だって。
どうやら「悪魔の心」で、
「図星ね!」
と、言って「ニヤ」としたスギコに。。。
あたしは、かすかにうなずいた。
(第2章に続く)
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