悪魔的に優しく❤

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「携帯代って……どんだけ貧乏探偵?」 「探偵ってのはねぇ、これでいて中々大変なんだよ~。 しかも、ウチは銀さん一人でやってる訳よ。 だから~、依頼がきて~、銀さんが外に出ちゃったら~、だぁれも事務処理してくんないし、だぁれも電話とってくんない訳。」 「う~ん、確かに大変そうだけど……因みに、曜日とかは?」 一応聞いてみた。「ンなの、お前の都合で構わねぇよ。来てくれるか?」 さっきの冗談っぽい雰囲気から、急に男モードに切り替えて畳み掛けてくる。 しかも、ポケットの中の手、ギュッてしたし。 あ~ぁ、これで一体何人の女が泣かされたんだろ……で、あたしも仲間入り……? 「嫌か……?」 少し屈んで、あたしの視点に合わせて聞いてくる。 馬鹿!顔近い!又ギュッてした! くっそ~っっ……! 「い、良いよ。 バイトしても……。」 強がったって、仕方ないよね。 惚れちゃったんだもん。 でも、あたしは、過去に銀さんに捨てられた女と同類にはならない! 絶対に、あたし以外の女なんか視界に入らない位夢中にさせてやるから……! 今想えば、結構大胆な覚悟で、銀さんに恋するって決心したっけ……。
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