悪魔的に優しく❤

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ふと、現実に返って考える。 今のあたし、銀さんに、ちゃんと好きになって貰おうとしてるだろうか……? 銀さんが、ホントはあたしのコトどう想ってんのか、はっきり言ってくんないのって、あたしの気持ちがちゃんと伝わってないから……? ってゆ~より、あたしが素直に本音で接しなかったら、銀さんだって本音を言ってくれる訳ない……。 そっか……そうだよね……。 頭では理解出来ても、本人目の前にしたら、きっと又素直になれなくなる……。 何かもぉ、自己嫌悪通り越して、マジで哀しくなってきた……。 その時、又オフィスの電話が鳴り出した。 銀さんじゃないのは判ってるし、とてもじゃないけど、とる気になれなかった……。 でも、10コール過ぎても電話は鳴り止まない。 あ~も~しつこい!煩い!ウザい!仕方なくガバッと起き上がったその瞬間、あたしは死ぬ程飛び上がった!「銀……さん……。」 何時の間にか、デスクに銀さんが座ってた……。 電話は相変わらずコールし続けてる。 銀さんはとる気が無いらしい。 あたしの足はデスクに向かった。 受話器をとったその瞬間、銀さんが、本体のフックを押して言った。 「もう良いよ。掛けてんの俺だし。」
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