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「うん、言って欲しい。
銀さんって、いっつも本音が判んないし、あたしの事好きなのかも判んないし。」
「はあぁ?お前ねぇ、この銀さんが、今迄こんなに態度で示してきたのに、全然自信無かった訳?!
やれやれ……何か銀さんも自信無くしたよ……。」
「御免ね、銀さん。あたし、ホントは解ってる。
でも、ちゃんと口で言って欲しい時もあるんだよ。
だって、銀さん、一回も好きって言ってくれた事ないじゃん。」
「言っとくけどな、俺も胡桃から好きだって言われた事ねぇよ。
お前こそどうなんだよ。
まぁ、銀さんは大人ですから~、お前の乏しい愛情表現でも~、ちゃ~んと理解してるつもりだけど~。
お前の事が好きかなんて、ンなの何時でもババーンと言ってやるっつ~の。」
「じゃ今言ってよ!!ババーンと!!」
「解った……。言うよ。」
え……?
そんなにアッサリ言われちゃうと…何か…ちょっと…。
銀さんは、優しくあたしを抱き寄せた……。
そして、一気に肩に担ぎ上げた…?????
は?何で?何コレ?!
「ちょ、ちょっと銀さん!ど~ゆ~事?!早く下ろしてよ!!
これじゃ誘拐みたいじゃん!」
銀さんは、あたしを担ぎ上げたまま、上に通じるドアを開けた。
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