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「聞きてぇんだろ…?俺の本音。」「聞きたいけどっ、別にこんな事する必要無いじゃん!」
「暴れんぢゃねぇよっ。
階段なんだから危ねぇだろっ。」
「どうせならお姫様抱っこが良いよ~!!」
「こんな狭い階段で出来る訳ねぇだろっ。」
「とにかく下ろしてってば!」
「あ~も~、うっせ~よ!」
!!!?
「痛っ!
ちょっと今内股噛んだでしょ!?」「噛んでねぇよ!キスマークつけただけだよ!」
そ、そんなトコにキスマーク??!「もっと悪いじゃん馬鹿銀!」
「馬鹿はお前だろっ。
こんな短けぇスカートはいてんじゃねぇよ!」
「意味解んないから、このエロオヤジ!」
暴れるあたしに手こずりつつ、やっと階段を上り切った銀さんが、あたしをゆっくり下ろしてくれた。
「ったくよ~、ガキだと思われたくねぇならな、こんな事ぐれぇでうろたえてんじゃねぇよ。」
「だって……ビックリしたんだもん……。しかも、あんな時にキスマークつけられるなんて、普通想像出来無いし。」
銀さんは、あたしを抱きしめながら、「ちょっと悪ふざけが過ぎた……御免な、胡桃……。」
そう言って、少しだけ腕に力を込めた……。
「とりあえず中に入れよ。
疲れたろ?」
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