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「銀さんが、不安だなんて、そんな事……。」
「何たって、お前は未だ若いしな……初めて尽くしテンコ盛りな人生が待ってる訳だ……。そんで……。」「そんで……何?……。」
銀さんは、急に言葉を切って黙り込んだ。
「ま、良いや。続きは風呂で話そうぜ。」
そう言って、銀さんが立ち上がる。え?今のって、あたしも一緒に入る的表現なんですけど……?
「ほら、早くしねぇと、風呂溢れちまうぞ。」
とりあえず、質問してみる。
「はい、先生。」銀さんは、は?みたいな顔しながらも、面白そうに答える。
「何だね、胡桃クン。」
「あたし、何で先生とお風呂入る感じになってんですか?」
「はい、馬鹿ですか~?お前は。
人間が本音を語り合う。
と、きたら、裸の付き合い。
コレ、即ち入浴です。」
否、何か微妙に違う気がするんだけど……。
「と、言う訳で、先生は先に行くから、後から直ぐに、直ちに、ソッコー来る様に。」
なんて言って、さっさとバスルームに向かう。
「ぎ、銀さんっ、あたし無理だよ。いきなり言われても。
それに、着替え持って来て無いし。」
すると、銀さんは、何だ、そんな事か、と言わんばかりにサラっと言う。
「ンなの、俺のモン適当に着りゃ良いだろ。」
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