悪魔的に優しく❤

21/27
前へ
/55ページ
次へ
「銀さんが、不安だなんて、そんな事……。」 「何たって、お前は未だ若いしな……初めて尽くしテンコ盛りな人生が待ってる訳だ……。そんで……。」「そんで……何?……。」 銀さんは、急に言葉を切って黙り込んだ。 「ま、良いや。続きは風呂で話そうぜ。」 そう言って、銀さんが立ち上がる。え?今のって、あたしも一緒に入る的表現なんですけど……? 「ほら、早くしねぇと、風呂溢れちまうぞ。」 とりあえず、質問してみる。 「はい、先生。」銀さんは、は?みたいな顔しながらも、面白そうに答える。 「何だね、胡桃クン。」 「あたし、何で先生とお風呂入る感じになってんですか?」 「はい、馬鹿ですか~?お前は。 人間が本音を語り合う。 と、きたら、裸の付き合い。 コレ、即ち入浴です。」 否、何か微妙に違う気がするんだけど……。 「と、言う訳で、先生は先に行くから、後から直ぐに、直ちに、ソッコー来る様に。」 なんて言って、さっさとバスルームに向かう。 「ぎ、銀さんっ、あたし無理だよ。いきなり言われても。 それに、着替え持って来て無いし。」 すると、銀さんは、何だ、そんな事か、と言わんばかりにサラっと言う。 「ンなの、俺のモン適当に着りゃ良いだろ。」
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加