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あたしは、此処でファイル整理のバイトをしてるから、今日も書類を片付けようとしたのだが、何故か何も無いデスクに戸惑う。
「あれ……?今日は仕事無いんかなぁ……?」
すると、突然、オフィスの電話が鳴り出した。
あたしは、かなりマジで飛び上がったが、そこは馴れたモンで、さっさと気持ちを入れ替えて受話器を取る。
「はい、坂田探偵事務所で御座居ます。」
「おっ、結構イイぢゃん、受話器越しの声。」
相手は、此処の所長、坂田銀時。
「銀さん、ふざけないでよ。今日、仕事無いなら、あたし帰るけど、どうする?ってか、今何処?」
「さぁ、何処でしょう?当ててみ?」
人の気も知らないで……ったく……あたし何でこんな男に惚れちゃったんだろ……。
「胡桃ぃ、帰んなくて良いから、今日は電話番してて。」
「はぁ?別に良いけど……何時迄?」
「あ~判んねぇ。でも、7時迄には戻るからさ。居ろよ。」
何時も暇こいてる貴男が此処に居るから、来てんじゃん!気付けよ!
「あたしも判んない。暇過ぎて帰るかも。」
あ、何か今の、自分でも嫌な言い方だなぁって思った。
「バ~カ。俺が居ろっつったら居とけ。」
銀さん、ちょっと怒ってる…?
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