悪魔的に優しく❤

3/27
前へ
/55ページ
次へ
あたしは、此処でファイル整理のバイトをしてるから、今日も書類を片付けようとしたのだが、何故か何も無いデスクに戸惑う。 「あれ……?今日は仕事無いんかなぁ……?」 すると、突然、オフィスの電話が鳴り出した。 あたしは、かなりマジで飛び上がったが、そこは馴れたモンで、さっさと気持ちを入れ替えて受話器を取る。 「はい、坂田探偵事務所で御座居ます。」 「おっ、結構イイぢゃん、受話器越しの声。」 相手は、此処の所長、坂田銀時。 「銀さん、ふざけないでよ。今日、仕事無いなら、あたし帰るけど、どうする?ってか、今何処?」 「さぁ、何処でしょう?当ててみ?」 人の気も知らないで……ったく……あたし何でこんな男に惚れちゃったんだろ……。 「胡桃ぃ、帰んなくて良いから、今日は電話番してて。」 「はぁ?別に良いけど……何時迄?」 「あ~判んねぇ。でも、7時迄には戻るからさ。居ろよ。」 何時も暇こいてる貴男が此処に居るから、来てんじゃん!気付けよ! 「あたしも判んない。暇過ぎて帰るかも。」 あ、何か今の、自分でも嫌な言い方だなぁって思った。 「バ~カ。俺が居ろっつったら居とけ。」 銀さん、ちょっと怒ってる…?
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加