悪魔的に優しく❤

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「別に良いよ。本当にそろそろ帰ろうと思ってたし。」 「そう警戒すんなって。見た目程怪しいオッサンぢゃないからね、銀さんは。」 「う~ん……解った。気が向いたら電話する。」 「ふ~ん……気が向いたらね…。」彼は、そう言って片肘をテーブルについて、頭を乗せると、斜めにあたしを見上げる。 ちょっとドキッとした……。 「じゃ、電話待ってっから。又な、お嬢ちゃん。」 ヒラヒラと片手を振る。 何かムカついた。「お嬢ちゃんって言わないでよ、オジサン。」 銀髪オヤジは、不敵な微笑を浮かべた。 「お前……名前は?」 お、お前……?でも、何故か嫌な気がしない…何で……? 「胡桃……。」 あたしは殆ど無意識に答えていた。「美味そうな名前。」 「ど、どうゆう意味……?」 「良いねぇ、そ~ゆ~反応。確かに…お嬢ちゃんじゃ失礼か。」 意味あり気に微笑いながら、 「んじゃ、これから俺の事は銀さんって呼ぶように。」 なんて、勝手に話を纏める。 な、何…?しかも、良く考えたら、ファミレスなんかでする会話じゃないじゃん! 「ってか、電話するかどうかなんて判んないからね!じゃあね、オジサン!」 あたしは早足にレジへ向かった。
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