悪魔的に優しく❤

9/27
前へ
/55ページ
次へ
店員が、水とおしぼりとあたしの紅茶を持って来た。 「あ、チョコレートパフェね。」 坂田銀時は、ソッコー注文を告げる。 「今日はチョコパだけ?」 あたしが聞くと、銀さんは、ムッとした顔で言う。 「誰のせいで一杯しか食えなくなったと思ってんだよ。」 否、普通一杯で十分だから。 「フラれちまったかと思ってさ、結構傷ついたんだよ、銀さんは。」 の、割にはその満面の笑みは何? 「ま、あんましアッサリ引っ掛かる女じゃ、同じぐれぇ傷ついたかもしんねぇけどな。」「気が向いたらって言ったじゃん。」 あたしは、メールを打ちながら言った。 と、突然あたしの手から携帯が消えた。 銀さんが、取り上げた携帯をパタンと閉じてテーブルの端っこに置いた。 「胡桃、俺と居る時はこんなモン弄んなよ。」 う、その眼ヤバイってば…色気あり過ぎ。 何か顔が熱い……。 「お前さぁ、可愛くねぇんだよ。可愛いけど。」 「はぁ?意味解んないんだけど。って、何?トイレ?」 銀さんは、突然立ち上がった。 かと思ったら、あたしの隣に座った! ええぇぇっ…?!「ちょっと何?あ、あっち座ってよ!」 かなり焦った。 しかも、何故か小声になっちゃうし!
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加