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店員が、水とおしぼりとあたしの紅茶を持って来た。
「あ、チョコレートパフェね。」
坂田銀時は、ソッコー注文を告げる。
「今日はチョコパだけ?」
あたしが聞くと、銀さんは、ムッとした顔で言う。
「誰のせいで一杯しか食えなくなったと思ってんだよ。」
否、普通一杯で十分だから。
「フラれちまったかと思ってさ、結構傷ついたんだよ、銀さんは。」
の、割にはその満面の笑みは何?
「ま、あんましアッサリ引っ掛かる女じゃ、同じぐれぇ傷ついたかもしんねぇけどな。」「気が向いたらって言ったじゃん。」
あたしは、メールを打ちながら言った。
と、突然あたしの手から携帯が消えた。
銀さんが、取り上げた携帯をパタンと閉じてテーブルの端っこに置いた。
「胡桃、俺と居る時はこんなモン弄んなよ。」
う、その眼ヤバイってば…色気あり過ぎ。
何か顔が熱い……。
「お前さぁ、可愛くねぇんだよ。可愛いけど。」
「はぁ?意味解んないんだけど。って、何?トイレ?」
銀さんは、突然立ち上がった。
かと思ったら、あたしの隣に座った!
ええぇぇっ…?!「ちょっと何?あ、あっち座ってよ!」
かなり焦った。
しかも、何故か小声になっちゃうし!
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